結束バンドは、主に複数のケーブルを束ねて整える配線の材料です。
通常は、一体成形のプラスティック製の結束バンドのことを指し、一度結束すると取り外しができないのが通常です。結束バンドは、約40年位前から使用されており樹脂の柔軟性を活かした締め付けやすさから広く使用されるようになりました。配線に利用されるケーブルは、屋外で保管されることが多いです。そのため耐候性の強いものが利用されます。耐候性とは、プラスティックなどの高分子材料が屋外で使用された場合に変形・変質・劣化などを起こしにくい性質です。
変質の原因は太陽からの紫外線の影響が強いです。野外で野積みになることから劣化する結束バンドを使用していると配線がバラバラになってしまうことが考えられます。耐候性を上げるために黒色のものが良く使われるといいます。耐候性を上げるための添加剤を加えれば加えるほど樹脂の透明度や白さがなくなってくるので色が黒くなるという事です。黒色のものはカーボンブラックを添加することで黒くして太陽の紫外線に耐えられるようにしているのです。
このため屋外での使用に耐えるためにはなるべく黒色のカーボンが混じったものを使用するようにすればいいです。メーカーでは耐候性の測定をしておりそのグレードを商品に間維持して販売していますから。表示でグレードの高さが分るようになっています。色々の用途に使われている結束バンドですが、屋外での使用にはグレード表示を見て購入することが大切です。