大きな自然災害の影響などから、太陽光発電に関心のある人が増えているようですが、あまり深い知識がないまま営業マンの巧みな言葉に乗せらて気軽に始めてしまう人も多いようです。
太陽光発電は、太陽から無料で送られてくる無尽蔵のエネルギーを利用しようというものなので、エコロジーに通じるものではあるのですが、ソーラーパネルなどの設置に関する初期費用が高いことで知られています。どれくらいの規模のものを設置して、設置後何年くらいで初期費用が回収できるかなどを慎重に検討する必要があります。もちろん、太陽光発電の仕組みなど、専門的な知識も身につけておかなければなりません。
例えば、ソーラーパネルで発電した電気を送るためのケーブルは、設置する場所によって耐熱温度や耐電圧の異なるさまざまなケーブルを使用しなければなりません。これは、安全対策のひとつにもなっています。どのような天候のもとでも何年も継続して使うことになるので耐久性のあるものが求められます。
屋根の上のソーラーパネルの近くのケーブルは、他の場所で耐熱60度で十分であっても耐熱90度が必要であるとされています。また、通常のケーブルなら耐電圧600ボルトが必要でも、電源コードの場合は300ボルトでも十分です。さらには、設置する各住宅の環境によって異なる部分がたくさん出てくるので、きちんと見積りを出してもらい、自分で納得したうえで設置する必要があるでしょう。