屋外でケーブル類を使用する際は塩害に注意

コンセントから電気を供給して使う電化製品には、電源ケーブル(電源コード)が付いています。

そのケーブルの中身は金属製の電線ですが、外側は絶縁体と呼ばれる塩化ビニール等の樹脂で被覆し保護されています。家の中で使用することが殆どなので、あまり意識することはないかもしれませんが、屋外で使うようになると気をつけなければならないことがあります。それはケーブルの劣化です。屋外で使用すると様々な面で影響を受けて劣化が早まったりします。例えば、太陽光に含まれる紫外線を受けたり、昼間と夜の温度差が激しい場合もありますし、雨風を受けたりもします。

ですが、家電を常に屋外で使用することは少ないので、そのような影響を意識しないことが多いはずです。ところが、屋内での使用を想定しているのに、誤って屋外で使ってしまうものもあります。例えば、パソコン用のLANケーブルです。家の構造によっては、これを屋外の壁に這わせることもあります。もちろん屋内用を使っていても過酷な環境でなければ長持ちすることもあるそうですが、そういった時はやはり屋外で使用可能なタイプを使うと長持ちします。

ところで、劣化の原因は先に挙げたことだけではありません。海辺の近くだと塩害もあります。海から500m程の距離までは重塩害地域と言われています。それよりも内陸の場合は、単に塩害地域となり、それよりももっと内陸になると一般地域となります。しかし地方によって一般地域になる距離が異なっています。例えば、沖縄周辺では7kmより内陸が一般地域になりますが、瀬戸内海周辺では1kmより内陸になります。一般地域でも、冬に凍結防止剤を散布することがある場所では、その成分である塩化カルシウムや塩化ナトリウムが風で飛ばされる等して塩害をもたらすこともあるそうです。そういうこともあるので屋外で使用する時は屋外用のケーブルを選びましょう。

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