室内に配線用のケーブルを這わせたままにしておくと、見た目が悪くなる上、足を引っ掛けてしまうなどの危険もあります。
これを防ぐには配線ダクトを用いるのが良いでしょう。配線ダクトとはケーブルを壁面に沿って収納できるケース状のもので、中に隠すことで目立たなくするという特徴があります。材質は衝撃に強く、誤って足で踏んでしまっても壊れることがありません。しかもダクトというだけあって穴が空いており、そこから目的の器具へ配線を分岐させることも簡単にできます。
オフィスや配電盤においてケーブルを保護する目的で重宝されている製品です。この配線ダクトを使う上で気になるのが、製品によっては色が違ってしまう点です。同じ色で配色を整えたい場合、部分によって色が異なると見栄えが悪く感じるかもしれません。その場合には配線ダクトを塗装することで解決できます。
と言っても樹脂製で塗料が乗りにくい素材で作られていることが多く、普通に塗るとちょっとした衝撃で塗膜が剥がれる恐れもあります。そこで塗装前に、プライマーと呼ばれる別の塗料を塗ることをおすすめします。プライマーは塗装面の状態を整えるために使われるもので、上に塗る塗料の食いつきを良くする効果もあります。透明の原料で作られているため塗りにくいかもしれませんが、ダクトの全体に薄く吹き付けるだけで十分な役割を発揮してくれます。乾燥後に任意の塗装色を吹き付ければ仕上がりもきれいです。