丸札とは文字通り丸い札であり何の配線かを書いて配線や結束バンド、分電盤や制御盤の回路に結んでおくための電気業界で使用する小物です。
ケーブルタグやカラーエフ、線名札とも呼ばれており、大半がプラスチック性の白色の札に紐が付いた物で、油性マジックなどで内容を書き込むかラベルプリンターで内容を貼り、不要になったらはずして破棄します。プラスチック性は不燃ごみになるため、環境保全の観点から近年ではファイバー製の丸札も増えており、鉛筆で記入できるため消しゴムで消して繰り返し使用することが可能です。
破棄の時も産業廃棄物ではなく可燃ごみでだせるので、使用する業者にとっても破棄コストの削減になります。配線や結束バンドは使用する場所によっては紫外線や風雨にさらされるため経年劣化が激しく、それに耐える強度が必要です。何の配線や回路かを記入できるような箇所を配線や結束バンドそのものに設ける便利さよりは、丈夫で長もちすることが優先されます。
それを補うのが丸札で20枚350円前後で購入でき、混雑した配線や回路を整理するのに役立つアイテムです。個人がケーブルなどを整理するのにも便利なため、近年では個人用の小さい丸札が100円ショップなどで売られています。動力や電灯、ボンベやバルブの開閉など最初から大量に必要になる物は、最初から動力や電灯の文字が印刷された丸札もあり、目立つように赤色や青色の色が付けてあり便利です。