屋根の上に設置する衛星放送のアンテナや太陽光発電のケーブルは、年中紫外線や風雨にさらされているため経年変化に耐えられる強い素材で作られています。
紫外線によりケーブルに亀裂などが入ると、そこから雨水が染み込み漏電して火災を引き起こしたりして危険だからです。ケーブルをまとめるための結束バンドも同様で、材質には紫外線を蔽遮するカーボンブラックが配合されており、あらゆる天気に対応する耐候性に優れています。
カーボンブラックを配合された素材は黒色になるため、ケーブルや結束バンドが黒色なら野外用、その他の色なら室内用と見た目で用途を分けることが可能です。基本的には折り曲げに強いナイロン性にカーボンブラックが配合されたケーブルや結束バンドが一般的で、海岸の近くで塩害の可能性が高い地域では、ナイロン性よりも塩や酸に強いポリプロピレン性使われます。
結束するためのツメの部分は特に経年変化しやすいため、ツメの部分だけをステンレスにしている結束バンドもあり、年々耐候性は上昇中です。紫外線への耐候性が上がる一方で、自然保護の観点から破棄する時にリサイクルしやすい素材も求められており、破棄する時に有害な物質を排出してしまう環境負荷物質を含んだ素材は禁止されています。古い結束バンドのリサイクル方法は、いったん粉々にしてからもう一度形成、圧縮梱包機で減容ししてPPバンド圧縮品に加工、セメント工場の熱源として再利用のどれかです。
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